従来、ご家庭で自分自身で血糖測定をするためには、指先に針を刺して測定する必要がありましたが、全く新しい血糖測定法「FGM(フラッシュグルコースモニタリングシステム)」が開発されました。
この方法では、腕に貼り付けたパッチに機械をかざすだけで血糖値を測定できます。指先に針を指す必要がないため、穿刺の痛みを伴わずいつでもどこでも何度でも測定することが出来ます。測定した結果は、グラフで連続的に確認できます。センサーをつけたまま入浴も可能です。
このフリースタイルリブレは、インスリンなど自己注射を行っている患者さんでは、2017年9月より保険適用となり、特に1型糖尿病の患者さんでは、本機器を用いることによってさらに良好な血糖コントロールを得られる方が増えてきています。
また、24時間持続血糖測定検査は、内服治療中の患者さんでも食後の高血糖や血糖変動の有無、現在服用中のお薬が適切かどうかを確認できるため、大変有用な検査です。
自分でリアルタイムに血糖値を見ることは出来ませんが、2週間分をまとめてセンサーに記録するタイプの検査機器(リブレPro)は、内服治療中の患者さんでも、先進治療を行っている一部の医療機関で保険適用となっており、当院でも健康保険にて検査を受けて頂くことができます。
低血糖を起こすと、HbA1cが良くてもかえって心血管病の発症率や死亡率が高まることや、認知症のリスクが高まることがわかってきています。
特に低血糖を生じる可能性のある薬を内服している患者さんは、就寝中や軽度の低血糖は自覚していないこともあり、定期的にこの検査を行い、低血糖の有無や血糖の変動を確認することをお勧めします。
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