院長の糖尿病ノート

両足のしびれ?それって、もしかすると...(看護師)

2017.08.10

両足のしびれ?それって、もしかすると...

 

血糖値が高いのかもしれません。

 

糖尿病の初期や血糖値が正常より少し高いだけ(境界型)の時には、自覚症状がありません。

 

血糖値の高いままの状態が長い期間にわたって続くと、体の細い血管が障害されて血流が悪くなり、とくに細い血管が集中している場所に合併症が起こります。眼、腎臓、神経系に起こりやすく、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害と言われています。

糖尿病神経障害は糖尿病の合併症のうち、早い時期に出現すると言われています。とくに足先は神経の末端なので、症状が一早くあらわれます。

足先、ちょうど靴下でおおわれている部分に、「ぴりぴり」「じんじん」といったしびれや痛み、足の裏に薄い紙が張りついていたように感じる感覚の鈍さが左右対称にあらわれます。それが段々、足先から膝へと体の中心に向かって広がっていきます。神経障害が進行すると、神経そのものが麻痺してしまい、痛みや熱いという感覚がなくなってしまいます。そのため、ケガや火傷に気づかずに悪化させてしまう恐れも出てきます。

 

糖尿病の合併症を起こさず、進行させないためには、

早期発見と予防、血糖コントロールが大切です。

 

気になる症状がありましたら、血糖値の確認をしましょう。

 

糖尿病神経障害の判定を行うための検査として、

神経障害に関する問診、アキレス腱反射、音叉を用いた振動覚検査、触覚や痛覚を確認するタッチテストや竹串テストも行っています。また、神経伝導検査装置での検査も可能です。

 

気になる症状等がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

 

看護師 岡崎

 

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