院長の糖尿病ノート

やっぱりアルコールは尿酸値に悪い

2017.05.29

 

アルコール飲料を飲むと、アルコールが体内で分解される時に尿酸が作られること、その際にできる乳酸によって、尿酸が排泄されにくくなり体内に尿酸を蓄積すること、一部のアルコール飲料には尿酸の元になるプリン体が多く含まれていることなどにより、尿酸値が上昇します。プリン体が含まれる量は、アルコール飲料の種類により異なりますが、アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がりますので、種類を問わずアルコールは痛風や尿酸値にはよくなく、アルコール摂取量が多いほど痛風の発症リスクは高まります。

 

 

プリン体はビールに最も多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒にはあまり含まれていません。低プリン体ビールはプリン体が少ないので、通常のビールよりは悪くないと考えられますが、長期的な影響についてはまだ不明です。アルコールの適量は、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ワイングラス2杯(180ml)、焼酎0.6合(110ml)程度と考えられます。適量を守って、上手にお酒と付き合いましょう。

 

 

カテゴリー|